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現在の消費者は、1日24時間、1年365日、いつでも高品質の製品を求めています。体細胞数(SCC)が25万未満の生乳を処理した殺菌乳は、SCCが50万を超える生乳から生産した製品に比べて、保存性がひじょうに高くなります。
乳腺に細菌が侵入し、乳房が膨れ上がった状態が乳房炎です。しかし乳房炎には、このように目に見える臨床型乳房炎の他に、わかりにくい潜在性乳房炎があります。
乳房が感染すると、乳牛は体を守ろうとして乳腺に体細胞を送りますので、牛乳中の体細胞数を測定することで、乳牛の健康状態と牛乳の品質をチェックすることができます。臨床型乳房炎では、牛乳に目に見える変化が表れ、乳房が膨張し、乳頭にも変化が生じます。この病気が発生すると、農場のコストにも大きな影響が出ます。獣医にかかるお金や抗生物質などです。しかし、より一般的な潜在性乳房炎でも、長期間にわたって牛乳生産に大きな影響が出ていますが、これははっきりとはわかりません。乳房炎にかかった乳牛の40%近くが、症状がほとんど目に見えないため発見されず、最高で8%の牛乳生産量の減少につながっているのです。
乳房炎の発生率は、乳頭の先に乳房炎の原因となる細菌数がどれだけあるかと直接関係があります。
- 伝染性の細菌は、感染した乳牛の乳房から健康な乳牛に、搾乳中に広がります。
- 環境中に存在している細菌は、乳牛の飼育環境が不潔・不衛生な場合に、乳牛に感染しやすくなります。
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臨床型乳房炎による損失の約85%は、牛乳生産量の減少と牛乳の廃棄によるものです。臨床型乳房炎が発生した場合、治療を受けた乳牛の牛乳は、通常の牛乳とは品質が違っており、また抗生物質で汚染されている場合があるため、廃棄しなくてはならないからです。潜在性乳房炎の場合の損失は、乳房の組織がダメージを受けたことで牛乳生産量が減少するためです。乳牛は、本来生産できる牛乳量を生産できなくなるのです。
| 体細胞数 |
乳牛1頭当たりの生産量減少 |
| 100.000 |
3% |
210 kg |
| 200.000 |
6% |
420 kg |
| 300.000 |
7% |
490 kg |
| 400.000 |
8% |
560 kg |
| 500.000 |
9% |
630 kg |
| 600.000 |
10% |
700 kg |
| 700.000 |
11% |
770 kg |
| 1.000.000 |
12% |
870 kg |
そのため、臨床型乳房炎が発生した後の治療コストを抑えるよりも、まず臨床型乳房炎がおきないようにすることが重要です。
臨床型乳房炎が発生した後に治療や淘汰にお金をかけるよりも、牛群での臨床型乳房炎の発生自体を抑制することのほうが、費用効率が高いことは明らかです。体細胞数が1 ml 当たり25万を超える乳牛は、分離するか、搾乳の順番を最後にするべきでしょう。通常の手順に従って、乳房の健康コンサルタント(アドバイザーまたは獣医)に必ず相談してください。そして、デラバルの搾乳手順 - 搾乳に対する12の黄金ルールに必ず従ってください。
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